Category Archives: 理事長ブログ
趣味
若いときから囲碁を趣味としてきました。最近、打つ機会が少なくなり、棋力の衰えは目に見える程です。しかし、碁の読み物は欠かさず読んでいます。随分昔に購入した「詰碁歳時記」橋本宇太郎著は、私自身の目の衰えで、小さい字で読みにくくなってしまいましたが、愛読しています。橋本宇太郎9段は関西棋院を立ち上げ、その最中に本因坊戦を戦います。相手は日の出の勢いの日本棋院の坂田栄男9段でした。坂田9段3勝1敗、本因坊位にあと1勝と迫り、山梨県の昇仙峡での第5局の対局に、「首を洗ってきました」という橋本9段の談話が残されていたと記憶しています。昇仙峡で、勝利を得た橋本9段は昇仙峡の勝利を入れて3連勝し本因坊位を守り抜きました。この勝利は、関西棋院存続に大きな力となり、今日まで続いております。橋本宇太郎9段の「詰碁歳時記」は、詰碁はもちろんですが、俳句、川柳、短歌、漢詩への造詣の深さがにじみでている書と言えます。作品作者の背景までまことに詳しく、そこに描かれている情景そのものについても目の当たりにするように描かれています。棋士としても一流中の一流でしたが、こうした文学への造詣の深さ、そして関西棋院を日本棋院に対抗して作り継続した反骨精神の橋本宇太郎9段に、最近強い尊敬の念をもっています。20180301
新しい年
新しい年を迎えてすでに2ヶ月が過ぎようとしています。そして年度末です。卒園していく子どもたちが、元気に学校という場で過ごせるように願っています。子どもたちの写真をとったり、似顔絵を描いたりしている毎日です。これから、少しずつ想いを書き綴っていきたいと思っています。間をおかず、できれば毎日のように、歳時記のように綴りたいと思っています。心に残った様々な事を綴ることができればと思っております。20180228
時間の過ぎよう
時間がものすごい早さで過ぎていこうとしています。「ゾウの時間ネズミの時間」という本があります。体重に比例して時間はゆっくり流れる、だいたい哺乳類では15億回の心拍が一生ということです。人間でいうと26.3年とのことです。様々な科学や医学が進歩し、本来の寿命より長く行きている寿命は「おまけの人生」ということのようです。ネズミとゾウとは生きている時間が違っても感覚的には同じ時間を生きているのでは、ということのようです。ゾウの50年とネズミの1年が同じ時間感覚と考えられます。ネズミは1年で50年を生きるため。時間はゆっくり流れていきます。ゾウの50年はネズミの1年と考えるとゾウの時間はすごく早く流れていることになります。友人がこれをひいて、人間として幼いとき、成人したとき、老いた時と考えると、幼い時は小さく感覚的にゆっくりと時間が流れ、成人して大きくなり、そして老いていくに従い感覚的に時間が早くなるのでは、と言っておりました。若い時は一日が長く、仕事をし、勉強をし、友人と語らい、飲んだりもしました。しかし、老いた今は、この中の一つをするのが精一杯という感じです。すなわち時間が早くなってしまっているのではと思わされます。まさしく友人の言ったことが実感として理解できるような気がしているこの頃です。そんな今、やれることは少なくなっているのだと思いますが、なんとかやっていくことが「おまけの人生」の責務のような気もしています。子どもたちは、ものすごいスピードで様々な事を学習していきます。時間がゆっくり流れているからでしょう。そんな子どもたちと一緒にいて、この世界の様々な事、不思議なこと、面白いこと等伝えたいなといつも思っています。
大とら組という中学校以上の子どもたちのグループでは、この世界の様々なことを伝えるように気をつけています。ヨットの経験、登山の経験、美術館の経験等数え上げたら切りのないほどの世界ではないでしょうか。子ども時代のゆっくりと流れる時間の中で、たっぷりと経験・体験することが素晴らしいと私は思いながら、子どもたちと未だ出会っています。2017/11/06
ごぶさたしております。
気がつくと瞬く間に時間の経っていることに気がつきます。園長退任から、もう一年も過ぎてしまいました。この一年様々な事があり、多くのことを考えさせられました。出来事について、羅列してみます。
昨年(2016年6月)に長年の懸案だった社会福祉法人立の医療事業がにわかに現実性を帯びました。協力医師が表れたからです。この準備を進める中で、県の認可を得なければならなくなり、大きな暗礁に乗り上げました。しかし、この問題は継続中と考えております。
改築後の新しい園舎での活動が始まりました。しかし、仮園舎からの引越しや、新しい園舎での活動への慣れなど、色々な問題を引きづりながらの出発となりました。そのためか、運営の面でのぎこちなさがあり、利用率などにも影響したことがあげられます。平成29年度からは、こうした点について様々な面から反省を加え、新たな出発となっています。
ワークショップの開催(平成29年1月21日)には、オリブ園をよく知ってもらいたいと言うことで、オリブ園の紹介をオリブ園職員で行いました。また、これまでの支援の結果としてオリブ園を卒園していった子どもたちの家族の体験を、家族向けで行いました。それぞれ多くの成果を得たと考えております。
昨年の事業報告(平成27年度事業報告)の巻頭に、柴田貞雄先生(元国立身体障害者リハビリテーションセンター学院 学院長)より特別寄稿を頂きました。日本の言語聴覚士育成のために尽力された柴田先生の文章には強く心を打たれました。柴田貞雄先生には心から感謝申し上げます。
その他、様々な事が公私ともどもありました。これから少しずつ記していきたいと考えております。