保育士さんのすごさに感動

秋田も寒くなりました。寒くなった今日(2019年10月9日)、グリーンローズ保育園とオリブ園の合同の避難訓練がありました。火災想定の避難だったので、急いで外に出て、近くの公園までの避難でした。保育園は、0、1、2才児をつれて、公園に避難でしたが、外気の寒さに合わせて、上着や靴下をひっくるめて持参し、寒い感じのため、公園にて上着を着せ、靴下をはかせておりました。その中の保育士さんの一人が、靴下の匂いを嗅いでおりました。思わず「どうして靴下の匂いを嗅いだんですか?」と聞きましたところ、「みんなのを合わせて持ってきたので、誰のかが分からなくて、匂いを嗅いだんです。」との答えが返って来ました。思わず驚愕してしまいました。靴下の匂いからその赤ちゃんをマッチングさせる、すごい技と思ってしまいました。それは保育士さんにとっては当たり前のことなのかもしれませんが、プロを感じさせられました。こうした技がいつの間にか自然に身についたのでしょうか?それとも意図的に学習していたのでしょうか?。後で聞いてみたいものです。

私たち(私は言語聴覚士ですが)も子どもを相手にし、こうしたプロを感じさせるものはなんだろうと考えさせられてしまいました。私は、子どもたちと長くつきあってきて、子どもたちがこちらに注目する手立てをいつも考えてきました。その一番は何といっても、子どもをしっかり見ることだと思うようになりました。そうすると、子どもたちはこちらに関心を間違いなく持ちます。多くの大人の人たちは通常、子どもをしっかり見ることは、なぜか少ないように思います。そのため、子どもはよく見る大人をめずらしく思い、「珍しい人がいる。」と考え、自然に関心をもつのではと、思うようになりました。これがプロの技といえるかどうかは不明ですが、子どもに関心をもたれるための技として、これから子どもたちと関わる若い方々に伝えたいと思います。

しかし、子どもたちの中には、見られることを嫌がる(こわがる、避ける等々)の子どもたちもおります。子どもを見つめると、一瞬でこの子どもたちについて理解できます。その時は、ただちに見ないようにし、かたわらに何気なく居ることが子どもの関心を呼びます。これも一つの技ではあると思います。

これらは、誰でも分かることなのかもしれませんが、それぞれの技に様々なバリエーションもあることも付け加え、若い人たちに伝えたいと思っています。