Monthly Archives: 3月 2018

秋吉敏子

朝日新聞20180303にジャズピアニストである秋吉敏子の記事が載っていました。その中に「今まで収録でもライブでも一度もこれでよかったと思ったことはない」というような文章がありました。88才という高齢になりながらなお高みを目指していることはすごいことだと思いました。さらに世界、ヒロシマや水俣を見つめ続ける政治性もすばらしいと思わされました。こうした世代を超え、さらにやがての世界までメッセージをジャズに乗せて伝えようとする意志こそ学ばなければならないと思いました。(余りに有名なため敬称略)

野澤和弘さんの講演が12月17日に秋田市であり、聞きに行きました。障害者虐待等のお話でしたが、自閉症である自分の子どもさんについてたくさんの心引かれるお話を聞くことが出来ました。その時購入した野澤さんの著書である「障害者のリアル 東大生のリアル」の中に、「自分のいない未来に小石を投げる」ということばがあり、心打たれました。自分も野澤さん以上に年齢を経て、よく自分のいない未来を想像したりします。そして、これまで自分のいない未来に小石など投げることが出来ただろうかと、振り返ったりしました。20180303

趣味

若いときから囲碁を趣味としてきました。最近、打つ機会が少なくなり、棋力の衰えは目に見える程です。しかし、碁の読み物は欠かさず読んでいます。随分昔に購入した「詰碁歳時記」橋本宇太郎著は、私自身の目の衰えで、小さい字で読みにくくなってしまいましたが、愛読しています。橋本宇太郎9段は関西棋院を立ち上げ、その最中に本因坊戦を戦います。相手は日の出の勢いの日本棋院の坂田栄男9段でした。坂田9段3勝1敗、本因坊位にあと1勝と迫り、山梨県の昇仙峡での第5局の対局に、「首を洗ってきました」という橋本9段の談話が残されていたと記憶しています。昇仙峡で、勝利を得た橋本9段は昇仙峡の勝利を入れて3連勝し本因坊位を守り抜きました。この勝利は、関西棋院存続に大きな力となり、今日まで続いております。橋本宇太郎9段の「詰碁歳時記」は、詰碁はもちろんですが、俳句、川柳、短歌、漢詩への造詣の深さがにじみでている書と言えます。作品作者の背景までまことに詳しく、そこに描かれている情景そのものについても目の当たりにするように描かれています。棋士としても一流中の一流でしたが、こうした文学への造詣の深さ、そして関西棋院を日本棋院に対抗して作り継続した反骨精神の橋本宇太郎9段に、最近強い尊敬の念をもっています。20180301