谷口明広先生 追悼
谷口明弘先生2016年1月24日逝去
1956 年京都市生まれ。生後間もなく重症黄疸のため脳性マヒとなり、四肢および体幹機能障害で車いすを使用。1980年桃山学院大学社会学部社会学科卒業。 2001年同志社大学大学院文学研究科社会福祉学専攻博士後期課程満期退学。2005年社会福祉学博士(同志社大学)取得。愛知淑徳大学医療福祉学部福祉 貢献学科教授。(有)自立生活問題研究所所長(1987年~)
谷口明弘先生を私が知ったのは、平成12年度全国肢体不自由児養護学校PTA連合会の講演録を読んだ時からでした。講演録を持って来てくれたのは、当時秋田の肢体不自由養護学校で医療的ケアができず、母親が時間的に縛られる事をなんとかしなければと集まった家族から頂いた冊子でした。文章を読み、その卓抜したユーモアと現実をしっかり見すえる目の確かさに深く心を打たれました。それから、何年もそのままに過ぎたのですが、全国児童発達支援協議会に関わり、全国研修会に講演者として参加していただき、初めてお目にかかったのです。すぐ、私たちのワークショップへの参加を依頼しました。2011年秋田まで来ていただき、当事者である自分とその母のお話にきいていた多くの方が心打たれました。一昨年のCDSの全国研修でも講演して下さり、その真実をつくユーモアに大いに心打たれました。残念です。
ここに哀悼の意と感謝を述べさせていただきます。
社会福祉士を志す者です。
2022年10月末に、実習を終えました。
傍には、いつも谷口明宏先生他編者が著された『障害のある人の支援計画』がありました。事あるごとに紐解き、励まされ、指針を示していただきました。
谷口先生が亡くなられていたことを、実習後課題に取り組んでいる今、ようやく知りました。私は、谷口先生のお話を聞きたい、と強く願っておりましたので、大変衝撃を受けました。残念です。人の命は限られてるとはいえ、本当に残念です。2016年からもう8年も経過しているのですね。
今となっては、谷口先生はもう静かにお休みになられているのでしょう。
相談援助という仕事を真摯に行いたいと、谷口先生にお伝えしたいです。