事業の沿革

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1955年(昭和30年)より、ルーテル愛児幼稚園を運営していた創立者片桐格は、1964年、幼稚園の初代園長フィリップ・ワーダル宣教師の米国帰国に際し、ワーダル師に同行して渡米した。
この訪米が、その後のグリーンローズ「きこえとことばの支援」の歩みの始まりでした。
その歩みは、多くのみなさまのご協力・ご支援によってなされたもので、感謝ともに刻んだ歴史です。

きことえことばの取り組み

年号

西暦

出来事

昭和39

1964

6

創立者片桐格は、初代ルーテル愛児幼稚園・園長フィリップ・ワーダル宣教師の米国帰国に際し、ワーダル師に同行して渡米。
カナダ・バンクーバーから米国に入り、約40余日にわたりシアトル市を起点として西北部から中西部にて、都市・農村部における教会と家庭の幼児教育のあり方を視察。
カンサス州ウイチタ市にて、マーチン・パーマー博士の招待により、博士の主宰する言語障害研究所を視察。
このような医学と教育が融合した科学の分野は、日本が非常に遅れていて啓発を受けた。東北地方にて,このような事業が振起されるべき事を痛感し、日本における協カ者を紹介された。
また、アメリカの特殊教育のあり方が、障害を乗り越えて正常社会に復帰するところに目標を置いていることを知らされ、日本の状態を考えさせられた。
片桐格8月に帰国。マーチン・パーマー博士の紹介による神山五郎・田口恒夫両博士と今後の方針等を相談する。

昭和41

1966

6

幼児保育の一貫性(連続性)をめざし、幼稚園の他に、新規に乳幼児保育を総括し(担い)、「ことば」の療育教室を併設したナーセリースクール形式の保育施設を計画する。
また、その法人組織として宗教法人東北児童福音同志会を、秋田県に申請し認可を得る。

昭和42

1967

3

新採用職員の佐藤、東大医学部言語病理学研究所にて研修(言語病理学を受講)する。

4

ルーテル愛児幼稚園の隣接地に、470坪余の敷地を取得、l00坪の鉄骨平屋建の新保育園舎を建設、10月竣工(年金事業団の助成金)。
米国、カンサス州立大学ライト博士が来園、建設中の新園舎を視察。

11

佐藤、言語病理学の研修を終了し帰園、幼児「ことば」の教室を開設。幼稚園に在籍、待機中の言語障害児5人を受入れ、週3回の通園形式にて活動を開始。(言語障害児は12月末までに10人を超え、明年3月までの療育予定をたて、言語治療を行う)

昭和43

1968

3

卒園時期、幼椎園に在籍して言語治療を受けた幼児の中の就学予定の4人、脳性マヒの2人は県立養護学校(肢体不自由)へ、他の2人は小学校に入学した。

4

新設の保育園(グリーンローズ保育園)にて、乳幼児保育を開始。
幼児「ことば」の教室は、就学前の3歳から5歳までの幼児が8人在籍、言語治療を受けることになった。

5

幼児「ことば」の教室の相談件数15人(昭和4211月~昭和435月、療育幼児数11人)幼稚園から4人、秋田市内から通園9人。終了幼児数4人、県立養護学校(肢体不自由)2人、小学校2人入学。

8

NHK秋田放送局:「ことば」の教室のキャンペーン(1か月間スポット放映)を行い、約10万円の募金を受け、寄付を受ける。

昭和44

1969

3

金田(元ルーテル愛児幼稚園園長)、10年の教員生活を辞し、「ことば」の教室の職員となり指導に当たる。

8月、10

療育用設備(テーブレコーダー他、三点の機器、集団訓練補聴器)の寄贈を受ける (秋田久保田ライオンズクラブ、千秋ライ才ンズクラブより)。

昭和45

1970

7

「ことば」の教室、金田を主任として指導に当たる。

10

読売教育賞(幼児部門)賞外優秀賞を受ける。
大妻女子大学教授、平井信義博士来園、「ことば」の教室の相談例の中で、自開症の疑いのある症例について助言・指導を受ける。
療育設備(聴力検査装置:SRA)を整備(秋田ロータリークラブ及び前川報恩会より寄付)。

昭和47

1972

11

社会福祉法人グリーンローズ、厚生省(現、厚生労働省)より法人認可を受ける。
「ことば」の教室、心身障害幼児の療育相談施設(第2種社会福祉事業)として、厚生省の認可を得る。 また、心身障害児の小規模通園施設として、秋田市の委託を受ける。

 

難聴幼児通園施設オリブ園の誕生

年号

西暦

出来事

昭和48

1973

2

NHK東京中央放送局、「ことば」の教室実態取材のため来園。
(翌年、大妻女子大学、平井信義教授の解説で、NHK教育テレビで放映)

昭和49

1974

7

読売教育賞(幼児教育部門)を受ける。

9

療育設備(聴カ検査機、訓練機器)を整備(中央競馬福祉財団、秋田県からの助成)

12

秋田魁新報社のキャンペーンにより、県内各地からの寄付総額が70万円を超える。

昭和50

1975

3

オリブ園・園舎建設に着手(日本船舶振興会、秋田県、秋田市の助成)。

8

オリブ園、厚生省の「難聴幼児通園施設」の制度化に伴い、指定施設となる。

9

片桐格、オリブ園開設に先立ち、約1ヶ月、米国における言語治療を視察。
片桐格、博報堂児童教育賞を受ける。

10

社会福祉法人グリーンローズ、厚生省より第1種社会福祉事業として、難聴幼児通園施設オリブ園の認可を受ける。
オリブ園、新園舎完成、秋田県の認可施設となる。

12

オリブ園(通園施設)の設立認可に当たり、隣接敷地を賃貸契約、9月着工、12月に完成 (日本船舶振輿会、秋田県、秋田市より補助)。

昭和56

1981

4

片桐格、昭和56年度の吉川英治文化賞を受賞。

昭和57

1982

12

療育設備(聴カ検査機及び訓練機器)を整備(中央競馬福祉財団より補助)。

昭和58

1983

3

当法人職員の海外留学・研修。
・湯浅、3年間の米国留学
・金田、米国・障害幼児の早期教育を視察。
・金野、米国・福祉について視察、研修。

昭和59

1984

4

研修生の受け容れ
・東北女子大学付属柴田幼稚園教論、一年間の研修。
・ブラジルより言語治療の研修、9か月間(秋田県より研修委託)
(現在は、毎年研修生の受け入れを行っております)

昭和61

1986

3

海外留学の湯浅、ウエスターン・ミシガン大学大学院を卒業帰国(修士号、米国作業療法士認定)、オリブ園職員として復職。

10

日本テレビ系「愛のこばと」事業団、ABS秋田放送共催による「聴覚言語障害幼児」無科相談に協力、当施設で2日間の相談を行う。

昭和62

1987

2

秋田市周辺地域での移動相談、「おもちやライブラリー」開催のために、おもちゃ・運搬用ワゴン車の購入。
(以降、移動おもちゃライブラリーとして、年2回以上、秋田市内などで開催しております。また、秋田大学小児科病棟にても、2006年まで月2回開催していました)

7

オリブ園職員湯浅孝男、厚生省に申請中の米国作業療法士資格を日本資格に認定することが承認される。
(湯浅孝男氏は、現在、秋田大学医学部教授としてご活躍されておられます)

昭和63

1988

4

官内庁より、民間優良社会福祉施設に対する御下賜金のご沙汰を賜る(昭和63年度、天皇ご誕生日記念)

7

36回全国盲ろうあ難聴(幼児)通園施設長協議会、並びに施設職員研修大会秋田大会開催(主催者厚生省・秋田県のもと大会事務局を担当した。722日~25日の4日間、参加者総数150余人)。
基調講演:米国コロラド大学聴能言語学部教授、堀井良行先生「米国におけるNormalization(ノーマライゼーション)の実態について」。

 

平成の時代となり

年号

西暦

出来事

平成元年

1989

6

日本保育学会総会、当年度の発表内容が評価を受け、研究奨励賞を受ける。研究発表者片桐格、金田昭三

平成2

1990

4

指導用コンビュータシステムを購入。

平成4

1992

4

当職員片桐貞子(現「ことば」の教室室長)、カナダ、アメリカで5ヶ月間の研修。

平成6

1994

6

創立者片桐格、秋田市より、県私立幼稚園振興の業績により、秋田市功労者として表彰を受ける。

12

療育設備(コンピュータ、オージオメーター、ビデオカメラ、補聴器アナライザー、幼児聴力検査装置一式)を購入(中央競馬馬主社会福祉財団より補助金)。

平成9

1997

9

創立者 片桐理事長急逝

社会福祉法人グリーンローズ理事長に、片桐勝也が就任

平成10

1998

6

乗馬療法「ポニーに乗ろう」のため、社会福祉・医療財団より寄付を受ける。
(ポニー乗馬療法は、以降、4年間にわたり実施)

 

21世紀に入り

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